箱根登山鉄道は雪で止まる？運行状況の確認方法と春夏秋冬の絶景・観光ガイド

神奈川県の観光名所を結ぶ箱根登山鉄道は、小田原から箱根湯本を経て強羅まで続く山岳鉄道です。冬季は雪の影響で運休することもあり、旅行前には最新の運行状況確認が欠かせません。

本記事では、雪による影響と運行情報の見方に加え、四季折々の絶景や沿線観光スポットもあわせて紹介します。

神奈川・箱根登山鉄道は雪で止まる？冬の運行状況と基本情報

神奈川県の観光名所を結ぶ箱根登山鉄道は、小田原から箱根湯本を経て強羅まで続く山岳鉄道です。冬季は雪の影響で運休することもあり、旅行前には最新の運行状況確認が欠かせません。

本記事では、雪による影響と運行情報の見方に加え、四季折々の絶景や沿線観光スポットもあわせて紹介します。

強羅方面へ向かう場合は、事前に強羅への行き方もチェックしておくと便利です。また、周遊計画を立てる際は箱根フリーパスの活用もおすすめです。

箱根登山鉄道の路線図

箱根登山鉄道は、神奈川県西部で小田原から箱根湯本を経て強羅へと向かう山岳鉄道です。

実際の運行は大きく二つに分けられ、小田原から箱根湯本までの平地区間と、箱根湯本から強羅までの急勾配区間があります。

後者はスイッチバックで高度を稼ぐ全国でも珍しい路線形態で、カーブや橋梁が多く、春夏秋冬の車窓が変化に富みます。

主要駅は小田原、箱根湯本、塔ノ沢（とうのさわ）、大平台（おおひらだい）、宮ノ下、小涌谷（こわくだに）、彫刻の森、強羅。

駅名	小田原からの時間	主な特徴
小田原	―	JR・新幹線接続の起点駅
箱根湯本	約15分	観光拠点、温泉街に直結
塔ノ沢	約18分	渓谷に近い静かな駅
大平台	約26分	スイッチバック駅として有名
宮ノ下	約32分	老舗温泉旅館が点在
小涌谷	約36分	観光施設や温泉地へのアクセス
彫刻の森	約39分	美術館利用に便利
強羅	約42分	ケーブルカー乗り換え駅

観光動線の中心は箱根湯本から強羅で、沿線に温泉、美術館、公園が点在します。雪の季節は特に大平台から宮ノ下付近の眺望が美しく、晴天時は遠景まで澄んで見えることがあります。

• 小田原から箱根湯本 平地中心で所要時間の目安が読みやすい
• 箱根湯本から強羅 急勾配とスイッチバックの山岳区間
• 四季の絶景 新緑 紫陽花 紅葉 雪景色を車窓から満喫

雪で運休する主なケースと理由

箱根登山鉄道は雪にある程度強いものの、次のような条件が重なると安全確保のために遅延や運休が発生します。運行状況は天候や線路状況に左右されやすいため、出発前の確認が重要です。

• 一定量を超える降雪や着雪 レールの凍結やポイント固着が発生
• 倒木や落枝 強風と湿雪の影響で架線や線路に支障物が発生
• 土砂災害の危険度上昇 累積降水量や融雪で斜面が不安定
• 視界不良や強風 トンネル間の橋梁区間で安全余裕が確保しにくい

これらが確認された場合は速度規制や区間運休が先行し、状況が改善するまで段階的に運転再開が行われます。観光ガイドの視点では、悪天候が見込まれる日は代替案を用意しておくのが安心です。

冬の運行状況の傾向と注意点

冬期は気温が低い早朝と日没後に着氷や路面凍結が起きやすく、速度規制で所要時間が延びることがあります。

積雪のピークを迎える日や強い寒気が入る日は、朝の点検後に運行判断が更新されることも多く、直前の情報がもっとも正確です。

最新の運行状況は公式サイトや駅で必ず確認し、接続するバスのダイヤにも余裕を持たせましょう。

• 朝夕は着氷しやすくダイヤに余裕を
• 降雪予報日は直前の運行状況を再確認
• 靴は滑りにくい素材で手袋と防寒具を準備

観光面では、積雪直後の晴れ間が最も写真映えしますが、ホームや歩道が滑りやすくなるため、移動時は手すりを活用し、足元を最優先に行動してください。

安全基準と運行判断の仕組み

運転本数や速度は、気象データと現場巡回の結果に基づく安全基準で決まります。

降雪量や気温、風速、累積降水量などを監視し、基準値に近づいた時点で速度規制を導入、基準を超えた場合は区間運休や全線運休の判断が行われます。

併せて、始発前や降雪時はポイントや踏切の機能点検、線路巡視で支障の有無を確認します。

1. 気象と設備の監視 予測値と実測の両面から評価
2. 段階的措置 速度規制 区間運休 代替輸送の手配
3. 情報発信 駅掲示 公式サイト SNSで随時更新

この段階判断により、無理な運行を避けつつ、可能な区間から順次再開する仕組みになっています。旅行者は情報の更新タイミングを把握し、運行状況の確認をこまめに行うことでリスクを下げられます。

ケーブルカー・ロープウェイ・バスとの安定性比較

雪や強風への耐性は交通機関によって異なります。一般に、地上を走る鉄道は強風や視界不良に比較的強い一方、ロープウェイやケーブルカーは風速の制限が厳しく、バスは道路規制や渋滞の影響を受けやすい傾向があります。

観光と移動の両立を図るなら、当日の運行状況に応じて柔軟に組み合わせるのが現実的です。

手段	雪	風	主な利点	主な注意点
登山電車	◎	○	除雪後の再開が早い／定時性と快適な車窓	倒木や架線着氷で区間運休の可能性
ケーブルカー	○	○	短距離で標高を稼げる	強風・視界不良時は早めに運休
ロープウェイ	○	△	眺望性が高く観光性抜群	風速基準超過で即運休、着氷点検が多い
路線バス	△	○	運行エリアが広く乗降が柔軟	凍結や規制で遅延・運休が多発

結論として、雪の可能性がある日は登山電車を軸にしつつ、運行状況に応じてバスや徒歩観光に切り替える二段構えが有効です。

強風を伴う荒天はロープウェイが止まりやすいため、事前に代替ルートを用意しておくと安心です。

箱根登山鉄道の運行状況の確認方法は？ 公式情報と現地でのチェック

箱根登山鉄道の安全で快適な利用のためには、リアルタイム運行情報の確認がとても大切です。特に箱根の気温や服装の選び方や、標高・地形の特徴も踏まえておくと、天候や環境の変化に対応しやすくなります。

ここでは公式の確認手段から、現地でのチェック方法まで、効率よく情報を得るためのポイントをまとめます。

確認方法	特徴	タイミング
箱根ナビ（公式）	正確かつ最新の運行・混雑情報を掲載	出発前・移動中
SNS（公式Xなど）	速報性が高く、臨時の状況にも即対応	移動中・緊急時
駅掲示・アナウンス	現地の詳しい案内・放送で把握しやすい	当日・乗車直前
電話案内・観光案内所	ネットなしでも対応可能、追加ルートも相談可	現地滞在中・詳細確認時

公式サイトでの運行情報の見方

まずは小田急箱根グループ提供の「箱根ナビ」サイトにアクセスしましょう。ここでは「運行情報」「混雑情報」「時刻表・のりば」「路線図」などがグループ内各交通機関ごとに一覧で確認できます。

SNSでの速報チェックと活用コツ

Twitter（現X）などの公式アカウントでは、天候の急変や沿線での影響があった際の運行停止・遅延といった速報が、公式サイトよりも早く配信される場合があります。

旅行前にアカウントをフォローし、「箱根登山鉄道 運行情報」といった検索ワードを登録しておくと速報を逃しません。

駅掲示や案内放送 当日の確認ポイント

駅に着いたら、改札周辺やホーム、電光掲示板などを確認しましょう。運休や代替輸送、遅延などの詳しい情報は音声アナウンスでも流されることが多く、掲示よりも迅速かつ詳細な案内が得られます。

電話案内や観光案内所の活用方法

インターネット接続が不安定な場所や、より確実な確認をしたい場合は、電話案内窓口や駅・観光案内所への問い合わせが有効です。

特に箱根湯本駅や小田原駅の観光案内所では、周辺の運行情報に詳しい係員が対応してくれます。

雪の日の代替交通ガイド！運休時の移動手段と旅程調整

箱根登山電車やケーブルカー、ロープウェイは積雪や凍結・強風の影響で運休になることがあります。

さらに、鉄道が止まるとバスも同時に運休や区間短縮になるケースが多く、移動手段が大きく制限されます。

ここではバスやタクシーを含む代替ルート、乗換えプラン、スケジュール再設計のコツ、そして鉄道・バスが両方止まった場合の緊急対応までをまとめます。

代替バスやタクシーの使い方と目安時間

登山電車やケーブルカーが止まった場合、最初の選択肢は路線バスですが、雪や凍結時はバスも運行に影響を受けやすい点に注意が必要です。

運行している場合は、箱根登山バスや伊豆箱根バスが主要観光地を結びます。タクシーは短距離移動やバスの混雑回避に有効ですが、配車が集中するため早めの手配が必要です。

区間例	手段	目安時間	備考
小田原駅 → 箱根湯本	バス／タクシー	バス約25〜35分／タクシー約20〜30分	国道1号渋滞に注意
箱根湯本 → 強羅	バス／タクシー	バス約30〜45分／タクシー約25〜40分	登坂路は遅延が出やすい
強羅 → 早雲山	バス	約10〜20分	ケーブルカー運休時の代替

小田原・箱根湯本エリアでの乗換えプラン

運休時は「小田原／箱根湯本」を拠点にすると動きやすくなります。両駅は他交通機関との接続が良く、タクシーやバスで迂回ルートを確保できます。目的地別の代替例は以下の通りです。

目的地	出発拠点	代替ルート	所要時間
強羅・彫刻の森	箱根湯本	登山バス直通	約30〜45分
芦ノ湖（元箱根）	小田原／箱根湯本	湖畔行きバス	約50〜75分

悪天候時のスケジュール再設計のコツ

移動時間は通常の1.3〜1.5倍を見込み、屋内中心の観光に切り替えます。標高の高い場所は後回しにして、安全に移動できる順序で訪問先を組み替えましょう。

積雪・路面凍結への備え 服装と持ち物

雪の日は防寒と防水を両立させた装備が必須です。防水靴、滑り止め、重ね着、防寒小物を用意しましょう。

鉄道・バスが両方止まった場合の緊急対応

まれに鉄道とバスが同時に運休になることがあります。この場合、以下の方法が現実的です。

• タクシーを利用：短距離や麓への移動に有効。配車は早めに。
• 徒歩＋近隣施設で待機：近くの宿泊施設やカフェ、公共施設で天候回復を待つ。
• 予定変更・宿泊延長：安全確保を優先し、当日移動を諦める。
• JR・私鉄エリアまで戻る：安全な区間までタクシーや徒歩で移動し、鉄道で帰路へ。
• 観光案内所や避難所を活用：運行再開情報や代替交通の案内が得られる。

方法	メリット	注意点
タクシー	柔軟なルート設定	配車集中で待ち時間増
徒歩＋施設待機	安全確保と休息	防寒・防水装備必須
宿泊延長	移動リスク回避	宿の空き状況に左右される

冬の絶景を安全に楽しむ観光ガイド！雪景色と撮影のコツ

箱根の冬は、澄んだ空気と雪化粧の山肌が重なり合う、静かな絶景シーズンです。

積雪や路面凍結のリスクを抑えつつ、美術館や温泉など屋内と組み合わせて回ると、寒さを味方にしながら快適に楽しめます。

ここでは「雪景色の見どころ」「撮影の準備とコツ」「冬向けモデルコース」「混雑回避と予約術」を実用目線でまとめます。

雪景色の見どころ区間とベストタイミング

箱根登山電車は標高が上がるほど積雪率が高く、麓と山上で景観が大きく変わります。

降雪直後や放射冷却で空が冴える朝の時間帯は、山肌の白と杉木立のコントラストが最も映えます。午後は気温上昇で雪が解けやすいため、午前中心の行程が狙い目です。

見どころ区間	景観の特徴	おすすめ時間
箱根湯本 → 塔ノ沢 → 大平台	渓谷と杉林、橋梁の雪景色	降雪翌朝〜午前中
宮ノ下 → 小涌谷 → 彫刻の森	温泉街の湯けむりと白い屋根	朝〜正午前
強羅周辺（高台）	山稜の白化粧と街並みの俯瞰	朝のクリアな時間帯

撮影スポットと機材準備 窓の曇り対策

列車内からの撮影は「窓の反射・曇り」との戦いです。曇り止め用に小型のクロスや曇り取りシートを携行し、レンズは広角寄り（24〜35mm相当）で視界を広く確保すると構図が作りやすくなります。

屋外撮影は手袋対応のシャッターボタン、バッテリーの目減り対策として予備電池やモバイルバッテリーを忘れずに。

• 窓対策：レンズを窓に軽く密着させ、斜め角度で反射を回避。曇ったらクロスで素早く拭く
• 露出の目安：雪面で白飛びしやすいのでマイナス側に補正（−0.3〜−1.0EV）
• 構図の工夫：橋梁、カーブ、スイッチバックの先頭・後部車両から線形を入れる
• 夜景・夕景：三脚不可の場所も多いので高感度＋手ブレ補正を活用

主な撮影ポイント	狙いどころ	注意点
塔ノ沢〜大平台の勾配区間	雪の線路とカーブの連続	車内反射は服の色を暗めに
宮ノ下・小涌谷の温泉街	湯けむりと雪屋根、街灯	路面凍結で足元注意
強羅の高台	俯瞰の白い稜線	風が強く体感温度が低い

冬のモデルコース 温泉と屋内施設の組み合わせ

寒さのピークを避けるため、午前は屋外と移動、午後は屋内と温泉で暖を取る構成が効率的です。積雪・強風時は山上を後回しにし、麓の美術館や日帰り温泉へシフトします。

時間	行程例	ポイント
午前	箱根湯本 → 宮ノ下・小涌谷で散策・撮影	気温が上がる前に屋外中心
昼〜午後	彫刻の森など屋内展示のある施設 → 日帰り温泉	冷え込み前に移動を短く
夕方以降	宿に早めチェックイン、夜景は近場で	凍結ゾーンを避け安全確保

混雑回避と予約のポイント

降雪予報の日は同時刻に動く人が集中しやすく、少ない本数に乗客が偏ります。移動と食事の時間をピークからずらし、事前予約で待ち時間を圧縮すると快適です。

代替交通や営業時間短縮が出る場合もあるため、前日と当日に二段階で最終確認を行いましょう。

• 移動の前倒し：午前早めの便で混雑と遅延リスクを軽減
• 食事は遅昼・早夕：ピーク回避で滞在効率アップ
• チケット・温泉は予約可否を確認：キャンセル規定も事前把握
• 最終便の再確認：一便前で動くのが安全策

春の絶景と観光ガイド！桜と新緑の見どころ

箱根の春は、標高差によって長く楽しめる桜と、新緑のグラデーションが魅力です。低地から高地へと順に花が開き、4月初旬から5月中旬まで季節の移ろいを感じられます。

登山電車の車窓や沿線散策、立ち寄り観光を組み合わせることで、春だけの景色と味覚を満喫できます。

見頃時期とおすすめ区間 大平台・宮ノ下周辺

桜の見頃は標高によって異なり、箱根湯本付近は3月下旬〜4月上旬、大平台や宮ノ下周辺は4月中旬が目安です。

沿線では、大平台駅周辺のカーブから見える桜並木や、宮ノ下の温泉街を彩る桜が特に見応えがあります。朝の時間帯は光が柔らかく、花の色がより鮮やかに映ります。

エリア	見頃時期	特徴
箱根湯本	3月下旬〜4月上旬	駅周辺の桜並木と川沿い
大平台	4月中旬	カーブ沿いに咲く桜と山背景
宮ノ下	4月中旬	温泉街と桜のコントラスト

新緑の渓谷美を楽しむ座席位置と時間帯

新緑は4月下旬〜5月中旬が見頃です。登山電車で渓谷美を堪能するなら、進行方向右側の座席がおすすめ。

特に塔ノ沢〜大平台の間は川沿いや鉄橋を渡る景観が続きます。朝から昼前は光が差し込みやすく、葉の透ける緑色が鮮やかに見えます。

区間	おすすめ座席	見どころ
塔ノ沢 → 大平台	進行方向右側	渓谷と鉄橋の連続景観
宮ノ下 → 小涌谷	進行方向左側	山肌の緑と温泉街

春に立ち寄りたい観光スポットとグルメ

春は屋外散策とグルメを組み合わせた行程が楽しめます。宮ノ下では歴史あるカフェや洋菓子店、大平台では地元食材を使ったランチが人気です。

桜の下で味わえる和菓子や、抹茶スイーツも季節感を高めます。散策ルート上にある足湯や庭園を回ると、景色とともに心もほぐれます。

エリア	スポット例	おすすめグルメ
宮ノ下	温泉街・洋館	洋菓子・コーヒー
大平台	庭園・足湯	地元野菜ランチ
箱根湯本	川沿い散策	和菓子・抹茶

花粉や天候変化への準備チェック

春は花粉の飛散や天候の変化が早く、観光中の快適さを左右します。花粉症の方はマスクや眼鏡を携帯し、雨具や防寒着も忘れずに用意しましょう。

山間部は麓より気温が低く、急な雨や風もあるため、服装は重ね着で調整できるようにします。

• 花粉症対策：マスク・眼鏡・薬の携帯
• 防寒と防風：薄手ダウンやウィンドブレーカー
• 急変対応：折りたたみ傘やレインポンチョ
• 靴選び：歩きやすく防水性のあるもの

夏の絶景と観光ガイド！あじさい電車の楽しみ方

箱根登山電車は、毎年6月中旬から7月中旬にかけて沿線が紫陽花で彩られることから「あじさい電車」として親しまれています。

梅雨時ならではのしっとりとした景観や、夜間ライトアップの幻想的な光景はこの時期だけの特別な体験です。

涼しい周遊ルートや熱中症対策、雨天時の安全確認も含めて、夏の箱根を快適に楽しむためのポイントをまとめます。

紫陽花の見頃 6月中旬から7月中旬のポイント

紫陽花の見頃は標高ごとにずれがあり、箱根湯本周辺は6月中旬頃から咲き始め、大平台や宮ノ下では6月下旬〜7月初旬、強羅周辺は7月中旬まで楽しめます。

沿線では特に大平台のカーブ区間や宮ノ下周辺の斜面に咲く紫陽花が見応えがあります。

エリア	見頃時期	特徴
箱根湯本	6月中旬〜下旬	線路沿いに連なる紫陽花
大平台	6月下旬〜7月上旬	スイッチバックと紫陽花の景観
宮ノ下・強羅	7月上旬〜中旬	斜面や高台から見下ろす群生

夜間ライトアップの楽しみ方と注意事項

見頃期間中は一部区間で夜間ライトアップが行われ、車窓から幻想的な紫陽花を眺められます。

暗闇に浮かび上がる花々は昼間とは異なる表情を見せますが、夜は冷え込みやすいため羽織るものを用意しましょう。

写真撮影は窓の反射を防ぐため、レンズをガラスに近づけるか、明かりを避けて構えるのがコツです。

• ライトアップ区間は運行ダイヤを事前確認
• 車内は混雑するため早めの乗車を心がける
• 防寒と虫よけ対策を忘れずに

涼しい周遊ルートと熱中症対策

梅雨から夏にかけては湿度が高く蒸し暑い日もあります。涼を感じられる周遊ルートとしては、早朝の登山電車で標高の高い強羅まで上がり、早雲山や大涌谷など風通しのよい場所を巡るのがおすすめです。

日中は屋内施設や日陰の多い公園を組み合わせると快適です。こまめな水分補給と休憩を心がけましょう。

時間	おすすめ行程	ポイント
午前	箱根湯本 → 強羅（登山電車） → 早雲山	涼しい高地で散策
午後	美術館やカフェで休憩	屋内で暑さ回避

雨天時の安全と運行状況の確認タイミング

梅雨の時期は雨の日も多く、運行や観光ルートに影響が出る場合があります。出発前と出発直前、現地到着後の3回は運行状況を確認するのがおすすめです。

雨天時は滑りにくい靴とレインウェアを着用し、視界が悪くなる夜間の移動は控えめにします。公式サイトや駅掲示板、案内放送を活用して情報を把握しましょう。

• 公式サイト・SNSで最新情報を確認
• 急な豪雨や雷の予報が出た場合は屋内へ避難
• 足元が滑りやすい場所ではゆっくり歩く

秋の絶景と観光ガイド！紅葉のトンネルを満喫

箱根の秋は、標高ごとの色づきの違いを楽しみながら紅葉狩りができる季節です。特に登山電車の沿線は、車窓を包み込むような「紅葉のトンネル」が見られ、移動そのものが観光になります。

午後の柔らかな光や、秋限定のグルメとイベントを組み合わせれば、一日を通して魅力的な行程が作れます。

紅葉の見頃と人気撮影区間 大平台・強羅方面

紅葉の見頃は例年11月中旬〜下旬で、大平台〜強羅方面は沿線の山肌が鮮やかな赤や黄色に染まります。

特に大平台のスイッチバック周辺は、窓一面に紅葉が広がる撮影スポットとして人気です。強羅周辺は高台からの紅葉と街並みの俯瞰も楽しめます。

エリア	見頃時期	特徴
大平台	11月中旬	スイッチバックと紅葉のトンネル
宮ノ下	11月中旬〜下旬	温泉街と紅葉のコントラスト
強羅	11月下旬	高台からの紅葉パノラマ

午後の光で映える撮影テクニック

紅葉は午後の西日を受けると、赤や黄色が一層深く映ります。列車から撮影する際は進行方向左側に座ると、山肌に光が当たる構図を取りやすくなります。

カメラは露出をややプラスにして（＋0.3〜＋0.7EV）陰影を柔らかくすると色が引き立ちます。

• 光の向きを意識し、逆光や斜光を活かす
• 窓の反射防止に黒い服やレンズフードを活用
• 紅葉と列車を一緒に収める構図もおすすめ

秋限定のイベントとグルメ情報

紅葉シーズンには沿線や周辺で限定イベントが開催されます。強羅や宮ノ下では秋の収穫祭やクラフト市が開かれ、旬の野菜や果物を使った限定メニューも味わえます。温泉街のカフェでは、栗やさつまいもを使ったスイーツが人気です。

エリア	イベント例	グルメ例
強羅	秋のクラフトフェア	栗モンブラン
宮ノ下	温泉街マルシェ	さつまいもパイ
大平台	紅葉まつり	きのこ汁

週末の混雑対策 早朝と夕方の使い分け

紅葉シーズンの週末は、午前10時〜午後2時頃が最も混雑します。早朝の始発列車なら空席が多く、ゆったり撮影や車窓を楽しめます。

午後遅めに再び訪れると、夕暮れの柔らかな光に照らされた紅葉を比較的空いている環境で鑑賞できます。

• 始発〜午前9時台に観光を開始
• 昼は屋内施設や食事で時間調整
• 15時以降に再度紅葉スポットへ

箱根登山鉄道のよくある質問

「箱根登山鉄道のよくある質問」では、雪や荒天による運休時の対応から、子ども連れやベビーカーでの乗車、安全に楽しめる悪天候時の観光スポット、そして運行状況の確認タイミングまで、旅行前に知っておくと安心な情報をまとめています。

初めての方はもちろん、リピーターの方にも役立つ実用的な内容です。

雪で運休になった場合の払い戻しや振替

大雪や荒天で運休になった場合、未使用の紙きっぷは購入駅や最寄り窓口で払い戻しが可能です。

ICカードは改札出場後に精算機または有人窓口で対応します。区間運休やダイヤ乱れ時は振替輸送が設定されることもありますが、対象区間・交通機関は当日の駅案内で必ず確認してください。

子ども連れやベビーカーでの乗車

ベビーカーでの乗車は可能ですが、混雑時や勾配区間では安全確保のため折りたたみ利用が望ましいです。

乗降時は大人が先に足場を確認し、抱っこ紐と併用すると安定します。始発〜午前早め、または午後遅めの時間帯なら比較的空いています。

悪天候時におすすめの屋内観光

雪や雨の日は、駅近の日帰り温泉や美術館、資料館、カフェなど屋内中心の観光が安心です。

箱根湯本なら土産店や温泉、宮ノ下や小涌谷は美術館やホテルラウンジなどが楽しめます。移動距離を短くし、天候急変にも対応できるルートを組みましょう。

最新情報の確認タイミング

天候の影響を受けやすい時期は、前夜・出発前・出発1時間前・現地到着時の4回チェックが理想です。

公式サイトやSNS、駅掲示板、案内放送を活用し、変更があれば早めに予定を組み替えると安心です。

安全と快適さを両立して箱根鉄道の旅を楽しもう！

箱根登山鉄道の旅は、季節や天候によって表情を変えるのが大きな魅力です。その一方で、雪や悪天候時には運行や観光計画に影響が出ることもあります。

事前の情報収集と当日の柔軟な対応、そして安全確保を第一にした行動が、快適な旅行体験につながります。最新情報を活用し、屋内外のスポットをバランスよく組み合わせながら、箱根ならではの景色と文化を存分に味わいましょう。