神奈川県の箱根エリアには、「箱根ロープウェイ」と「駒ヶ岳ロープウェイ」という2つの魅力的な空中移動手段があります。
それぞれアクセス方法や運行区間、景色の違いなどがあり、旅の目的によって使い分けるのがおすすめです。
この記事では、両者の特徴や違いをわかりやすく比較し、あなたに合った選び方を紹介します。
神奈川・箱根ロープウェイと駒ヶ岳ロープウェイの違いは?箱根の2大ロープウェイの基本情報を比較
神奈川県の箱根観光で人気のロープウェイは、火山地帯を走る「箱根ロープウェイ」と、静かな山岳エリアを登る「駒ヶ岳ロープウェイ」の2種類があります。
どちらも異なる魅力があり、目的やルートによって選び方が変わります。まずは、それぞれの位置や役割、アクセスのしやすさなど基本情報を整理しておきましょう。
なお、各駅の特徴や乗り方は箱根ロープウェイの乗り方ガイドで事前にチェックしておくと安心です。
また、アクセス手段として人気の箱根フリーパスの選び方も旅のスタイルに合わせて検討しておきましょう。
箱根ロープウェイとはどんな乗り物?
箱根ロープウェイは、神奈川県の早雲山駅から桃源台駅まで全長約4kmを結ぶ観光用ロープウェイです。途中には大涌谷を通過し、火山活動の迫力ある風景を間近に楽しむことができます。
観光地をスムーズに巡るための移動手段としても利用され、景色と利便性を兼ね備えたルートが魅力です。途中下車して観光やグルメを楽しむのにも便利です。
・大涌谷の噴煙が目の前に
・各駅間に観光スポット多数
駒ヶ岳ロープウェイとは?どこにある?
駒ヶ岳ロープウェイは、箱根園から標高1,327mの箱根駒ヶ岳山頂を結ぶ山岳ロープウェイです。乗車時間は約7分と短めながら、山頂からのパノラマ絶景と箱根元宮神社へのアクセスが魅力。
箱根ロープウェイと違い、主に「山上の絶景」や「信仰の地」を目的に利用されるため、観光よりも自然体験や静けさを求める方に向いています。
・標高1,300m超の絶景
・箱根元宮や展望台が目的地
どちらもロープウェイだが目的と立地が異なる
箱根ロープウェイと駒ヶ岳ロープウェイは、同じロープウェイでも立地・目的・体験できる内容が大きく異なります。
比較すると、箱根ロープウェイは「観光ルート」、駒ヶ岳ロープウェイは「山岳信仰と絶景」に向いた設備です。
項目 | 箱根ロープウェイ | 駒ヶ岳ロープウェイ |
---|---|---|
出発地 | 早雲山駅〜桃源台駅 | 箱根園駅 |
目的 | 観光・移動・大涌谷 | 山頂からの景色・神社参拝 |
時間 | 片道約25分(全線) | 片道約7分 |
景観 | 火山・芦ノ湖・富士山 | 山上パノラマ・静寂 |
箱根・駒ヶ岳ロープウェイのアクセス方法と所要時間の違い
神奈川県・箱根エリアには2つの主要なロープウェイがありますが、それぞれ出発地点やアクセス方法が大きく異なります。
観光ルートや移動のしやすさを考慮するうえで、事前にチェックしておきたいポイントです。詳しくは 羽田空港から箱根までのアクセス方法 や、東京から小田原への最安ルート も参考にしてみてください。
箱根ロープウェイは複数駅からアクセス可
箱根ロープウェイは早雲山駅〜桃源台駅を結ぶ路線で、途中の大涌谷駅や姥子駅などを経由します。各駅へのアクセスは、箱根登山鉄道・ケーブルカー・バスの利用が可能です。
・早雲山駅は電車・ケーブルカー直結
・桃源台駅はバスや遊覧船連携
駒ヶ岳ロープウェイは元箱根からの移動が主流
駒ヶ岳ロープウェイは芦ノ湖東岸の箱根園駅から出発し、駒ヶ岳山頂を目指します。アクセス手段としては、元箱根港や小田急箱根高速バス経由で「箱根園」バス停を利用するのが一般的です。
・芦ノ湖東側エリアからの接続
・周辺に駐車場あり
所要時間やアクセス手段を比較
両者を比較すると、箱根ロープウェイは複数の駅を経由しながら移動可能な観光ルート型。
一方、駒ヶ岳ロープウェイは「点と点」を直線的に結ぶ構造で、周辺散策や山頂展望を目的とした利用に向いています。
項目 | 箱根ロープウェイ | 駒ヶ岳ロープウェイ |
---|---|---|
出発駅 | 早雲山・桃源台ほか | 箱根園 |
時間 | 全線で約25分 | 約7分(片道) |
交通 | 登山電車・ケーブルカー・バス | バス・車 |
乗換 | 各駅で乗降可・多接続 | 観光目的地が限定的 |
箱根・駒ヶ岳ロープウェイの景色・体験できるスポットの違い
箱根には、雄大な自然を楽しめる2つのロープウェイがありますが、景色や体験できるスポットには大きな違いがあります。
箱根ロープウェイは火山地帯や湖の上を空中散歩するスリルが魅力で、駒ヶ岳ロープウェイは神聖な雰囲気の中で山岳信仰と展望を味わえるのが特徴です。
また、標高差や風の影響もあるため、箱根の気温と服装の目安を確認しておくと、季節ごとの景色を快適に楽しめます。
それぞれの地形的特徴についても、標高と地形の違いを事前にチェックすることで、より深い体験ができるでしょう。
箱根ロープウェイは大涌谷や芦ノ湖の空中散歩
箱根ロープウェイは、早雲山〜桃源台間を結ぶ全長約4kmの路線で、大涌谷の火山噴煙や芦ノ湖を見下ろしながらの空中散歩が楽しめます。
迫力ある地形の変化と標高差を、約24分間の空中移動で体感できます。
・空中から見下ろす芦ノ湖
・黒たまごも観光の一部に
駒ヶ岳ロープウェイは山頂と元宮の絶景体験
駒ヶ岳ロープウェイは、箱根園から駒ヶ岳山頂までを約7分で結ぶ短めの路線ですが、標高1,327mの山頂からは富士山や芦ノ湖のパノラマ絶景を堪能できます。
山頂には「箱根元宮」という神秘的な神社もあり、霊峰を感じる静寂の体験も特徴です。
・山頂の神秘的な元宮
・徒歩での軽い登山も可
四季の眺めや展望台の違いを比較
どちらも四季折々の絶景が楽しめますが、春や秋の彩り、雪化粧した山並みの美しさなどにも違いがあります。
箱根ロープウェイはエリアごとの景観変化が多く、駒ヶ岳は標高が高く澄んだ空気と静けさが魅力です。
項目 | 箱根ロープウェイ | 駒ヶ岳ロープウェイ |
---|---|---|
景観 | 大涌谷・芦ノ湖 | 富士山・駒ヶ岳山頂 |
体験 | 噴煙地・黒たまご | 箱根元宮・展望台 |
時間 | 約24分(全線) | 約7分 |
四季 | 火山景観と湖の彩り | 山頂からのパノラマ |
箱根・駒ヶ岳ロープウェイの料金・割引・利用しやすさを比較
箱根エリアで利用できる2つのロープウェイは、料金や割引サービス、フリーパス対応の有無などに違いがあります。
観光ルートや交通費の節約を考える際は、それぞれの料金体系を事前に確認しておくと安心です。
特に 箱根フリーパスの日帰りの値段 を把握しておくことで、短時間の観光でもお得にまわれるケースがあります。
また、箱根ロープウェイを利用する際は大涌谷の駐車場ガイドもチェックしておくと、車でのアクセスがスムーズになります。
箱根ロープウェイのチケットとセット割引
箱根ロープウェイは、全区間乗車の場合の通常料金は大人1,500円(片道)前後です。小田急の箱根フリーパスを利用すれば追加料金なしで乗車可能。
さらに箱根登山電車やバスなどと組み合わせた「箱根ゴールデンコース」では、乗り継ぎ割引が反映されてお得に巡れます。
・複数交通機関とのセット利用がお得
・周遊コースにも対応
駒ヶ岳ロープウェイの運賃と支払い方法
駒ヶ岳ロープウェイの運賃は、往復で大人1,800円・小児900円です(片道は大人1,000円)。乗車券は現地のきっぷ売り場で現金・クレジットカード・交通系ICなど複数の決済方法が使えます。
ただし箱根フリーパスは使えません。芦ノ湖の箱根園からアクセスするため、遊覧船との連携利用も便利です。
・支払い方法は豊富
・箱根園から乗車
フリーパス対象の有無とコスパ比較
箱根ロープウェイは「箱根フリーパス」で無料対象となり、複数の交通手段を組み合わせる旅行者にとってコスパの良い選択肢です。
一方、駒ヶ岳ロープウェイはフリーパス対象外のため、個別に往復料金が必要になります。目的や立ち寄る観光地によって使い分けるのがベストです。
項目 | 箱根ロープウェイ | 駒ヶ岳ロープウェイ |
---|---|---|
往復料金 | 約2,500円(全区間) | 1,800円 |
フリーパス | 対象(無料乗車可) | 対象外 |
支払い方法 | 券売機・フリーパス | 現金・クレカ・IC |
セット割引 | あり(周遊コース) | 遊覧船と連携あり |
箱根ロープウェイ・駒ヶ岳ロープウェイどっちに乗るべき?目的別の選び方
箱根観光でロープウェイを利用する際、「箱根ロープウェイ」と「駒ヶ岳ロープウェイ」のどちらに乗るか迷う方も多いでしょう。
それぞれのロープウェイは運行ルートや周辺施設、体験できる内容が大きく異なります。
黒たまごで有名な大涌谷を通る箱根ロープウェイや、元宮へのアクセス手段が話題の駒ヶ岳ロープウェイなど、それぞれの目的地に合わせた選択が大切です。
ここでは目的別におすすめの選び方と、両方を楽しむルート例も紹介します。
観光ルート優先なら箱根ロープウェイ
移動手段としての利便性や、周辺観光との連携を重視するなら箱根ロープウェイがおすすめです。
大涌谷や芦ノ湖などの主要観光地を結びながら、スムーズに移動できるのが魅力。途中下車してグルメや散策も楽しめるので、観光初心者にもぴったりです。
・乗換えしやすい駅構成
・観光モデルコース向き
絶景と信仰体験なら駒ヶ岳ロープウェイ
箱根の神聖な空気に触れたいなら、駒ヶ岳ロープウェイがおすすめです。
駒ヶ岳山頂からの展望や、元宮までの散策は唯一無二の体験。観光地というよりも「心を整える時間」を重視したい人に向いています。天気がよければ富士山や芦ノ湖を望む絶景が広がります。
・静かな自然が広がる
・写真やご利益目的にも
両方体験する場合のルート例も紹介
時間に余裕がある方は、両方のロープウェイを一度に楽しむルートも検討可能です。
午前中に箱根ロープウェイで大涌谷を観光し、芦ノ湖を渡った後に桃源台から元箱根方面へ移動して、駒ヶ岳ロープウェイで山頂へという流れがおすすめです。自然・文化・絶景を一日で堪能できます。
・昼は芦ノ湖周辺観光
・午後に駒ヶ岳山頂へ
ロープウェイ特徴比較(簡易表)
比較項目 | 箱根ロープウェイ | 駒ヶ岳ロープウェイ |
---|---|---|
運行区間 | 早雲山〜桃源台 | 箱根園〜駒ヶ岳山頂 |
見どころ | 大涌谷・芦ノ湖 | 駒ヶ岳山頂・元宮 |
所要時間 | 全線で約24分 | 片道約7分 |
対象タイプ | 観光ルート重視 | 絶景・信仰体験重視 |
2つのロープウェイを比較して箱根観光をもっと楽しもう!
箱根には異なる魅力を持つ2つのロープウェイがあり、それぞれにしか体験できない景色や観光スポットがあります。
大涌谷や芦ノ湖といった人気エリアを効率よく巡るなら箱根ロープウェイ、山頂からの絶景や神秘的な雰囲気を楽しみたいなら駒ヶ岳ロープウェイがおすすめです。
目的やルートに合わせて選ぶことで、箱根観光をより充実させることができます。両方を組み合わせる旅もぜひ検討してみてください。