神奈川県には、海釣りの後に自分で釣った魚をさばいてくれるお店や市場が数多くあります。釣りを楽しんだあと、その場で新鮮な魚を味わえるのは格別の体験です。三浦・横須賀・葉山エリアを中心に「持ち込みOK」で調理をしてくれる店を10選紹介します。
地元の市場から漁港食堂まで、釣り人必見のスポットを厳選しました。これから「釣ったら食べたい」「家族に食べさせたい」という人は、出発前に一度読んでおくと当日の動きがとてもスムーズになります。
神奈川で釣った魚をさばいてもらう魅力!
釣った魚を持ち込んで料理してもらうサービスは、単なる食事以上の楽しみを提供してくれます。自分で釣った魚を食べる体験は、釣り好きだけでなく家族連れにも人気です。海が近い神奈川だからこそ、こうしたサービスが日常的に提供されており、観光とグルメをひとつにまとめられます。
近くで新鮮な地魚や干物を買い足したい人は、湘南漁業協同組合葉山町支所の海産物直売所もチェックしておくと便利です。釣った魚と地元の加工品を組み合わせると、帰宅後も“港のごはん”を楽しめます。
また、港町の雰囲気をゆっくり味わいたい方には、神奈川県真鶴の気候と天気の特徴の記事もおすすめです。季節ごとの服装や釣りの注意点を知っておくと、現地で快適に過ごせます。特に春や秋の真鶴は気候が穏やかで、釣りや観光を楽しむのに最適な時期です。
釣りの後に味わう“自分の魚”の特別感
釣りたての魚は鮮度が抜群です。調理をプロに任せることで、安全かつ美味しく味わうことができます。刺身や煮付けなど、魚の状態に合わせた調理法を提案してくれるお店もあります。
たとえばアジやサバはフライやなめろう、カサゴやメバルは煮付け、イカやタコは刺身や天ぷらなど、シーズンやサイズに合わせてベストな料理に仕上げてくれます。
自分で釣った魚は「これがさっきの1匹か」と分かるため、子ども連れのファミリーには特に喜ばれます。釣りをきっかけに魚が好きになる、魚を大事に扱うようになるなど、食育にもつながるのがこのスタイルの魅力です。
衛生面でも安心して利用できる
観光地では衛生管理が徹底されており、釣り人の持ち込みにも対応できる設備を整えています。自宅でさばくよりも安心・確実に処理してもらえるのがメリットです。特に夏場は氷の管理や寄生虫のリスクもあるため、プロがいる店に任せると安心です。
また、店舗によっては「血抜き済みのものならOK」「内臓を出してから持ってきてください」などの条件を細かく定めているところもあります。
これはお店側の衛生・安全を守るためなので、事前に確認しておけばトラブルになりません。クーラーボックスで冷やして持ち込めば、より良い状態で仕上げてもらえます。
地元の味と出会える楽しみ
持ち込み調理を行っているお店の多くは、地元の調味料や食材を使って料理してくれます。釣った魚にその土地の味が加わることで、旅の思い出が一層深まります。
例えば三浦エリアなら地場野菜を添えて舟盛り風にしてくれたり、湘南エリアならしらすや地元産の海藻をプラスしてくれたりと、同じ魚でも「その場所で食べるからこそ美味しい」形に仕上げてくれます。これがスーパーで買った魚とは違う、釣魚持ち込みの一番の価値です。
神奈川で釣った魚をさばいてくれる店10選
神奈川県内で釣った魚を持ち込みできるおすすめ店を紹介します。調理スタイルや持ち込み条件、料金の目安などもあわせて確認しておきましょう。
各店舗とも「なるべく新鮮な状態で持ってきてほしい」というのが共通条件なので、釣りが終わったら長時間クーラーボックスを開けず、まっすぐ向かうのが理想です。
特に三浦半島エリアでは、釣った魚をその場でプロが調理してくれる魚楽便(ぎょらくびん)が人気で、観光とグルメを一度に楽しめると評判です。釣行の帰りに立ち寄れば、釣った魚の新鮮さをそのまま味わうことができます。
また、温泉地としても人気の真鶴では、地元港町ならではの海鮮グルメを楽しめるスポットが点在しています。
釣りの後に立ち寄るなら、神奈川・真鶴漁港の海鮮ランチおすすめ5選を参考にするのもおすすめです。釣った魚を味わったあとの締めに、港町の新鮮な海鮮丼を楽しめば、神奈川の海の魅力を一日中堪能できます。
| No | 店舗名 | エリア | 特徴 | 調理料金 | アクセス |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 魚楽便(ぎょらくびん) | 三浦市 | 釣った魚を持ち込むと、プロの料理人がその場で調理。食堂併設で家族連れにも人気。 | 1匹500円〜 | 京急「三崎口駅」から車で約10分。三浦海岸からもアクセス良好。駐車場あり。 |
| 2 | 三崎さかなセンター | 三浦市 | 市場内に調理可能な食堂があり、釣果を刺身や定食にしてもらえる。 | 要確認 | 京急「三崎口駅」よりバスで約15分、「三崎港」下車すぐ。無料駐車場完備。 |
| 3 | 長井漁港 うみかぜ食堂 | 横須賀市 | 地元漁師が営む食堂で、釣り客向けの持ち込み対応あり。港の景色が絶景。 | 500円〜 | 京急「三崎口駅」から車で約20分。長井漁港内に位置し、駐車場あり。 |
| 4 | 海辺の台所 | 逗子市 | 地元魚と野菜を使った創作料理。釣った魚の調理にも柔軟に対応。 | 要相談 | JR「逗子駅」からバスで約10分、「小坪」下車すぐ。店舗横に駐車スペースあり。 |
| 5 | 葉山 日影茶屋 | 葉山町 | 老舗和食処。事前予約で釣果を調理してもらえる。上品な和食コースにも対応。 | 応相談 | 京急「逗子・葉山駅」からバスで約5分、「森戸神社」下車すぐ。専用駐車場あり。 |
| 6 | 江ノ島 魚見亭 | 藤沢市 | 観光客にも人気の海辺の食堂。釣った魚を調理してもらうプランあり。 | 1匹500円〜 | 小田急「片瀬江ノ島駅」から徒歩約15分。江の島展望台の近く。周辺に有料駐車場あり。 |
| 7 | 腰越漁港 浜料理 まるいち | 鎌倉市 | 腰越漁港の目の前。釣果持ち込み可。地元の新鮮魚介を堪能できる。 | 500円〜 | 江ノ電「腰越駅」から徒歩約3分。国道134号線沿い。近隣にコインパーキングあり。 |
| 8 | 真鶴 魚座(うおざ) | 真鶴町 | 漁港直営の食堂。釣り人歓迎で、持ち込み魚の調理も快く対応してくれる。 | 1匹300円〜 | JR「真鶴駅」から車で約5分。真鶴港前に位置。無料駐車場完備。 |
| 9 | 小田原早川漁村 | 小田原市 | 海鮮BBQや食堂併設。釣った魚をその場で焼いて食べられる。 | セット1,000円〜 | JR「早川駅」から徒歩約5分。西湘バイパス「早川IC」すぐ。無料駐車場あり。 |
| 10 | 湯河原 港の食堂 魚屋 | 湯河原町 | 地元の漁師飯が人気。釣果の調理は事前予約制。刺身・焼き・煮付け対応。 | 要予約 | JR「湯河原駅」から車で約10分。真鶴港方面。駐車場あり。 |
利用前に知っておきたい注意点
持ち込み調理を依頼する際には、衛生面や魚の状態、店舗ごとのルールを確認しておくことが大切です。安全で美味しく楽しむためのポイントを押さえておきましょう。
特に「持ち込んだけど今日は受けられません」と言われるのを防ぐためにも、釣る前に一度電話で確認しておくのがベストです。
魚の状態を整えて持ち込む
釣った魚は、内臓を取り除き氷で冷やしておくと鮮度を保てます。傷んだ魚は調理を断られることがあるため、釣り上げ後の処理が重要です。血抜きができる場所なら血抜きまでやっておくと、刺身にしたときの味が一段階上がります。
また、砂まみれ・泥まみれの状態はNGです。堤防や磯で釣った際は、簡単に海水ですすいでからクーラーに入れておきましょう。お店にとっても扱いやすくなります。
店舗のルールを事前確認
店舗によっては、釣り場や魚種を限定している場合があります。特に大型魚や珍しい魚は対応できないケースもあるため、事前に問い合わせましょう。フグ類・サメ類・寄生虫リスクが高い魚は受け付けていないところもあります。
また「調理だけ」「持ち込み+ご飯と味噌汁付き」「コースに組み込む」など、提供スタイルが店ごとに違います。値段だけでなく、どう出してもらえるかも確認しておくと満足度が高くなります。
持ち込み料・調理料を確認する
持ち込み調理には別途料金がかかることが多いです。魚1匹あたり500〜1,000円程度が相場で、定食セットとして提供してくれる店舗もあります。一度に5匹、10匹と持ち込む場合は「全部をお刺身にするか」「盛り合わせにするか」「一部は焼きにするか」を相談すると無駄がありません。
混雑時や大型連休は調理に時間がかかるため、早めの時間に持ち込むとスムーズです。釣りから戻る時間を目安に、事前に「何時ごろ行きます」と伝えておくのもおすすめです。
観光と一緒に楽しむおすすめプラン
釣りとグルメだけでなく、観光も一緒に楽しむのが神奈川の魅力。釣った魚を味わう体験を中心に、周辺観光を組み合わせると一日を有意義に過ごせます。
特に三浦半島エリアは人気で、三浦半島道の駅ドライブ観光モデルコースを参考にすれば、海沿いの絶景スポットや地元グルメを効率よく回れます。釣りのあとは新鮮な海鮮や野菜を味わい、季節ごとのドライブ旅としても楽しめます。
また、港町の情緒を感じたい方には、徒歩で楽しむ真鶴観光モデルコースもおすすめです。釣りやグルメの後に、真鶴の小さな港町をゆっくり散策すれば、海風を感じながら癒しの時間を過ごせます。
三浦・横須賀・葉山・湘南・真鶴・小田原と、車で移動できる範囲にさまざまなスポットがあるので、季節ごとに違うコースを楽しめます。
三浦・横須賀エリアでの楽しみ方
三浦半島では、釣りから市場巡り、温泉までを1日で楽しむプランが人気です。午前は城ヶ島や三崎港周辺で釣り、そのまま三崎さかなセンターや魚楽便で調理を依頼、午後は油壺やソレイユの丘でのんびりという動き方もできます。
家族同行でも、釣りをしない人は市場や直売所を回っていられるので、一緒に行動しやすいエリアです。
湘南・江ノ島エリアの魅力
江ノ島・鎌倉エリアでは、釣りの後に観光やカフェ巡りも楽しめます。腰越漁港や片瀬漁港で釣って、腰越の浜料理や江ノ島の魚見亭で調理してもらい、そのまま夕方の江ノ島・片瀬海岸へ散歩に出る、という夏の定番コースも人気です。
電車でのアクセスもしやすく、遠方からの釣り遠征にも向いています。
真鶴・湯河原での癒し旅
温泉地として有名な真鶴・湯河原では、釣った魚を味わったあとに温泉でリラックスできます。真鶴港周辺には地元の漁船も多く、同じ日に釣り・食事・温泉の3つを一気に楽しめるのが強みです。
週末にゆっくり1泊して、翌日は小田原でお土産を買って帰るというプランにもつなげやすいエリアです。
料金の目安と利用の流れ
釣った魚を持ち込んで調理してもらう際の費用や手順は、店舗ごとに異なります。ここでは一般的な流れを紹介します。これを頭に入れておけば、初めてのお店でも迷わずお願いできます。
さらに、料金や調理内容を事前に確認しておくことで、当日のやり取りもスムーズになり、時間のロスを防げます。釣行スケジュールと合わせて計画しておくのがおすすめです。
調理料金の相場
魚1匹あたり500円〜1,000円前後が相場です。刺身・塩焼き・煮付けなど複数の料理にしてもらう場合は、追加料金がかかることもあります。大きな魚の場合は「半身は刺身・半身は煮付け」などとリクエストすると、同じ魚でも味に変化が出て食べやすくなります。
持ち込みから提供までの手順
受付時に魚を渡し、調理内容を相談します。混雑時は30分〜1時間程度の待ち時間が発生する場合があります。観光と合わせて時間を調整しておくと便利です。保冷バッグに保冷剤を入れておき、もし待ち時間が長くなっても鮮度が落ちないようにしておくと安心です。
予約しておくと安心
人気店では当日対応できないこともあるため、事前予約がおすすめです。特に週末や連休は混み合うため、釣行前に確認しておくとスムーズです。
電話で「釣った魚を持ち込みたいのですが、今日は受けられますか?何匹までならできますか?」と聞くだけで流れがはっきりします。あらかじめ人数と調理方法を伝えておくと、提供までの時間も短縮されます。
釣りと食を楽しむ神奈川の魅力!
神奈川で釣った魚をその場で味わえるのは、釣り人にとって最高のご褒美です。持ち込みOKの食堂や市場を活用すれば、手間なく安全に調理してもらえます。三浦・横須賀・葉山・江ノ島・真鶴・小田原など、海に囲まれた神奈川だからこそ楽しめる体験です。
「釣るだけで終わり」ではなく、「釣って・食べて・観光する」までを一つのセットにすると、同じ1日でも満足度がぐっと高くなります。
季節ごとに釣れる魚も変わるので、春はメバル・アジ、夏はシロギス・イカ、秋はカマス・サゴシ、冬はカワハギといったように、魚に合わせて行くお店を変える楽しみ方もできます。
釣った魚を食べる時間は、釣りの思い出をより深く刻む特別な瞬間です。ぜひ本記事を参考に、自分だけの「釣って食べる旅」を計画してみてください。神奈川なら、そのプランが実現できます。
