神奈川県小田原市にある「ういろう本店」では、薬としての「ういろう」と和菓子としての「ういろう」を取り扱っています。
全国的に有名な名古屋のういろうと異なり、小田原のういろうは“薬”に由来する独特の歴史があります。
この記事では、ういろうの通販事情をはじめ、店舗限定商品や注意点までわかりやすく紹介します。
神奈川・小田原の「ういろう」は通販できる?
神奈川・小田原の「ういろう」は、薬としての「ういろう薬」と、棹型の米粉菓子「ういろう」の2種類が存在します。
お菓子は常温で持ち帰りやすいお土産としても人気で、現金書留での発送対応もされています。
一方で薬のういろうは、現地での対面販売に限られており、小田原の他の名物・柳屋ベーカーリーの薄皮あんぱんと同様に、店舗のこだわりが感じられるアイテムです。
そもそも「ういろう」って何?小田原と名古屋の違い
「ういろう」とは本来、室町時代に小田原の外郎家が伝えた薬名が始まりでした。
そこから転じて、小田原では米粉を使った蒸し菓子も“ういろう”と呼ばれるようになり、さらに時代を経て名古屋など各地で甘味としてのういろうが定着しました。
・菓子は後から派生
・名古屋とは別文化
菓子と薬、それぞれの「ういろう」の特徴
現在の「ういろう」には、小田原でしか手に入らない薬の「透頂香(とうちんこう)」や「妙香散」、そして棹型で蒸し上げた甘味の「ういろう(米粉菓子)」の2種があります。
それぞれ製造法も販売形式もまったく異なるため、購入や活用には注意が必要です。
種類 | 用途 | 主な特徴 |
---|---|---|
薬のういろう | 常備薬 | 本店対面販売・銀色の丸薬 |
菓子のういろう | 蒸し菓子 | 棹型/抹茶・小豆・黒糖など |
お菓子のういろうはどこで買える?通販の可否
小田原「ういろう本店」で販売される棹型のういろうは、種類によっては発送対応も可能です。
ただし、公式オンラインストアは存在せず、電話注文と現金書留での支払いが原則。
また、季節限定商品や本店限定の「杏仁ういろう」などは発送できない場合もあります。
・一部商品は発送不可
・予約・在庫確認が安心
薬のういろうはなぜ通販NGなのか
「透頂香」や「妙香散」といった薬のういろうは、法律や品質保持の観点から通信販売が行われていません。
本店では専門スタッフが説明し、保存方法や使用量などを対面で案内する形式を守っており、歴史ある伝統薬としての信頼と安全性を確保しています。
理由 | 内容 |
---|---|
薬事法 | 販売に対面説明が必要 |
品質保持 | 保存状態を確認するため |
製造数制限 | 限定生産のため個数制限あり |
小田原のういろう本店のお菓子メニューと価格一覧
神奈川県小田原市の「ういろう本店」では、薬だけでなく、伝統製法による米粉の蒸し菓子もういろうの魅力の一つです。
定番の白砂糖や抹茶、栗や杏仁などの季節限定品、最中や羊羹まで揃い、観光の途中で訪れる人も多くいます。
小田原名物かまぼこなどとあわせてグルメ巡りを楽しむのもおすすめ。また、日帰り小田原観光ルートにもぴったりです。
ここでは、ういろう本店のお菓子メニューと価格情報を一覧でご紹介します。
商品名 | 内容・特徴 | 価格(税込) | 備考 |
---|---|---|---|
お菓子のういろう | 白砂糖・抹茶・小豆・黒砂糖の4種、棹型の米粉蒸し菓子 | 864円 | 通年 |
栗ういろう | 栗入りういろう | 1,080円 | 通年 |
杏仁ういろう | 杏仁風味のういろう | 1,080円 | 土日限定・本店のみ |
特製ようかん | 白隠元・抹茶・本煉・黒砂糖・栗 | 各 2,160円 | 通年 |
ういろう最中 | 桐形(求肥とこし餡)、印籠形(栗と白小豆つぶ餡) | 各 270円 | 通年 |
錦甘露 | 一口サイズの求肥菓子6種 | 6個入り:972円 12個入り:1,944円 |
通年 |
くるみ餅 | 小豆こし餡入り、胡桃入り醤油味の餅 | 6個入り:1,296円 | 通年 |
焼菓子(栗の宿・華の風・桃山) | 和栗、抹茶餡、白餡を使った3種 | 各 194円 | 通年 |
唐饅頭 | カステラ生地にこし餡入り | 194円 | 通年 |
若あゆ | 求肥とレモン風味餡、初夏限定 | 291円 | 期間限定(初夏) |
つや干し錦玉 四季万彩 | パリッとした半生菓子、春夏秋冬の風味 | 1,296円 | 期間限定(内容変更あり) |
・保存料不使用で日持ち短め
・現金書留・電話注文のみ対応
【比較】名古屋と小田原のういろうの味・食感の違い
同じ「ういろう」という名前を持つものの、神奈川・小田原のういろうと愛知・名古屋のういろうは、味・食感・製法に明確な違いがあります。
どちらも伝統を持ちながら、地域ごとに独自の進化を遂げており、実はまったく別物と言っても過言ではありません。
詳しい起源や背景については、小田原ういろうと名古屋ういろうの違いでも解説していますので、あわせてご覧ください。
ここでは、代表的な2つのういろうを「味」「食感」「製法」の観点から比較し、どんな点が異なるのかをご紹介します。
小田原ういろう:やや硬めで上品な甘さ
小田原の「ういろう」は、室町時代から伝わる蒸し菓子で、白砂糖を使ったあっさりとした上品な甘さが特徴です。
棹型で提供され、切り分けて食べるスタイル。食感はしっかりとしていて歯ごたえがあり、和菓子らしい落ち着いた味わいを持ちます。
・甘さ控えめ
・歯ごたえのある食感
名古屋ういろう:もっちり・しっとりの食感
名古屋のういろうは、米粉・砂糖・水を主な材料としており、もちもちとした食感が最大の特徴です。
種類も豊富で、黒糖・抹茶・さくら・柚子などフレーバーが多彩。甘さはややしっかりとしていて、現代的な菓子に近い印象です。
・フレーバーが豊富
・現代的な甘さ
使用する材料や製法の違い
小田原ういろうは、伝統を重んじた「米粉+白砂糖」のシンプルな構成で、手作業による蒸し製法を守っています。
一方、名古屋のういろうは、保存性や多様な味わいを追求し、蒸し器や機械で大量生産も行われています。それぞれに違う美味しさがあり、文化の背景も映し出されています。
簡易比較表:味・食感・スタイルの違い
比較項目 | 小田原ういろう | 名古屋ういろう |
---|---|---|
主な材料 | 米粉・白砂糖 | 米粉・黒糖・抹茶など |
食感 | やや硬め・しっかり | もっちり・しっとり |
甘さ | 控えめで上品 | やや濃いめ |
提供形態 | 棹型(切り分け) | 個包装も多い |
味の種類 | 4種程度(伝統中心) | 10種以上(季節限定含む) |
小田原のういろう(菓子)は通販で買える?
神奈川県小田原市の名物「ういろう(棹菓子)」は、現地店舗「ういろう本店」で丁寧に手作りされており、保存料を使わず素朴な味わいが人気です。
では、遠方から購入したい人は通販で買えるのでしょうか?ここでは、公式通販の可否や販売ルート、注意点を詳しく紹介します。
小田原を含む神奈川各地の特産品を紹介したご当地グルメ・名物お土産ランキングや、神奈川アンテナショップ一覧もあわせて参考にしてみてください。
公式オンライン販売の有無
現在、ういろうの棹菓子については、公式オンラインショップは存在しません。
ただし、現金書留による郵送注文や、電話での在庫確認・発送対応は受け付けており、一定の条件下で自宅への発送が可能です。詳しくは店舗に直接確認するのが確実です。
・発送は現金書留対応
・電話確認が必要
百貨店や物産展での販売実績
年に数回、デパート催事や地域物産展で「ういろう菓子」が販売されることもあります。東京都内の百貨店や、神奈川県内の物産フェアなどが例として挙げられます。
ただし常設販売ではなく、時期や会場によって異なるため、事前にイベント情報を確認することをおすすめします。
転売サイトの注意点と正規購入のすすめ
オークションサイトやフリマアプリでういろう菓子が出回ることもありますが、保存状態や賞味期限に関する保証がないため注意が必要です。
製造から時間が経過している可能性があり、衛生面でも不安が残ります。安心・安全に味わうためには、正規ルート(店舗または電話注文)での購入が最も信頼できます。
購入方法 | 詳細 |
---|---|
店頭販売 | 本店のみ。種類豊富、確実に購入可。 |
電話注文(現金書留) | 発送対応可。在庫確認と支払い手続きが必要。 |
物産展 | 催事出展時のみ。要イベント確認。 |
ネット転売 | 非推奨。品質保証なし・賞味期限不明。 |
「薬のういろう」はなぜ現地販売限定なのか?
神奈川県小田原市の老舗「ういろう本店」でのみ手に入る「薬のういろう」は、600年以上の歴史を誇る伝統薬。
小田原の駅近の日帰り観光コースに組み込む人も多い名所です。現在も現地での対面販売を基本とし、通販やオンライン販売には対応していません。
対面販売にこだわる理由と法律的な背景
薬のういろうは「医薬品等適正広告基準」や薬機法の観点から、一般的な通販サイトでは取り扱いが難しい商品です。
効能を説明するには、薬剤師や販売資格を持つ者による対面での説明が必要であることも理由のひとつです。
・対面での服用説明
・限定流通による信頼性維持
現地での購入体験と丁寧な説明の価値
店舗では、スタッフが丁寧に「ういろう薬」の特徴や使用の際の注意点を説明してくれます。
体調や目的に応じた選び方ができることも、現地販売ならではの魅力です。
観光と合わせて楽しむ「本店訪問」の魅力
ういろう薬の購入を目的に訪れる観光客も多く、小田原城や商店街の散策と合わせて“歴史と薬文化を体感できる旅”が楽しめます。
店内には資料展示や外郎家の由来が紹介されており、文化施設としての側面も持ちます。
一部薬は対面販売義務対象外?現状の注意点
ういろう薬に含まれる一部商品(印籠、散剤など)は、製造数や特性により現地販売のみが許可されている場合があります。
対面以外の購入を検討する方は、公式へ事前問い合わせを行うのが確実です。
小田原ういろうを買うならどこで?アクセスと店舗情報
神奈川県小田原市でしか購入できない「ういろう薬」や和菓子の「ういろう」を手に入れるには、小田原城周辺の観光とあわせて「ういろう本店」に足を運ぶのがおすすめです。
歴史ある建物と丁寧な接客も魅力のひとつ。ここでは、アクセス方法や店舗情報、売り切れ前に買うためのコツをまとめてご紹介します。
アクセス情報(電車・車・バス)
・電車:JR小田原駅東口から徒歩約15分
・バス:箱根方面行き「箱根口」バス停すぐ
・車:小田原厚木道路「小田原西IC」または西湘バイパス「小田原IC」から約5分
・駐車場:店舗隣接の専用駐車場あり(15台)
・ICから車で5分
・駐車場15台分あり
「ういろう本店」の場所・営業時間・地図
ういろう本店は、小田原城近くの本町エリアに位置しています。店構えも歴史を感じさせる佇まいで、観光客にも人気のスポットです。下記の表で詳細をご確認ください。
項目 | 詳細 |
---|---|
店舗 | ういろう本店(外郎家) |
創業 | 室町時代(約650年前) |
住所 | 神奈川県小田原市本町1-13-17 |
場所 | JR・小田急「小田原駅」東口より徒歩約15分 箱根登山鉄道「箱根板橋駅」より徒歩約12分 |
時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 毎週水、第三木曜日定休(12月31日、元旦) |
tel | 0465-24-0560 |
小田原駅・小田原城からの行き方
小田原駅から徒歩約15分、または箱根登山バスを使って「本町」バス停で下車しても便利です。
小田原城からは徒歩約7分とアクセス良好で、観光ルートにも組み込みやすい立地です。
・城からは徒歩7分
・バスも利用可
売り切れ時間や行列対策のポイント
特に土曜や連休は午前中に完売することもあるため、開店直後(10時前)には到着するのが安心です。電話での取り置きは原則不可。週末は早めの行動を心がけましょう。
・人気商品は午前で完売
・予約不可の商品あり
まとめ:小田原のういろうは「旅で買うから価値がある」
神奈川県小田原市に根づく「ういろう」は、薬と菓子という二つの顔を持つ、全国でも珍しい存在です。
とくに「薬のういろう」は店舗でしか買えない希少な伝統薬であり、現地を訪れて手に入れることに価値があります。
また、棹型の「お菓子のういろう」も保存料不使用の手づくり品で、数量限定・丁寧な製法にこだわった逸品。
通販で手に入る商品もありますが、小田原の町並みとともに味わう「ういろう」は、旅先ならではの体験です。
歴史ある店の空気やスタッフとの会話、そして街歩きを楽しみながら購入することこそが、この伝統の魅力をより深く感じさせてくれるでしょう。